おばさんの形見の靴が・・・

こんなことってあるの?

私の家の隣には道北のK町で長年農業を営んできたSさんが住んでいます。

数年前にご主人を癌でなくし、その後Sさんが一人で生活していました。

お子さんは1男1女で、孫が9人、ひ孫が1人います。

花が好きで、広い庭には多くの花が競うように咲いていました。

8年前、そのSさんの体から大腸癌が見つかったのです。

しかし明るく前向きなSさんは趣味の詩吟を止めたりはせずに、回りが驚くほど元気に張りのある声で朗々と吟じていました。

新しい治療法には積極的に手をあげ、新薬の使用についても協力的でした。

しかし、胃から肺に転移し、今年の4月に再び入院したのです。

庭の花はSさんが居なくても例年のように美しく咲いていました。

ただ、残念なことに1週間程前に医師から家族には、先は長くないと宣告されました。

そして8月3日旅立たれました。

4日がお通夜で、5日が告別式でした。

もちろん、私達夫婦も親兄弟も参列しました。

お通夜に出かける前に、妻が

「Sさんに頂いたを履いて行こう」

と口にしました。

私は自分の靴と一緒にその靴も磨いてあげました。

まだ新しい靴なので、クリームをつけてきれいにピカピカに磨き上げました。

新聞のお悔み欄には間に合わなかったので、参列者は80人ほどでした。

その3分の2は親族でした。それだけ親戚が多い人でした。

そして今日の告別式。

未明から降っていた雨は出かける時には止んでいました。

妻は昨日の靴を取り出して一言声を発しました。

「え、何これ」

私は何事だろうと玄関に行きました。

妻はを私に差し出しまし

新しい靴、昨日ピカピカに磨いた靴の表面がひび割れたかのような状態になっていたのです。

「Sさんの魂かしら」

妻は少し逡巡していましたが、その靴を履くのをやめて別の靴にしました。

告別式から出棺まで無事に済みました。

帰宅すると、Sさんの庭に華やかに咲いていたグラジオラスの1本が倒れていました。

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コメント

  1. ドンブラコ より:

    ヘルシーママさん、こんばんは。
    その靴は亡くなった方が履いていったんですね。
    不思議な事がありますね(^^)

  2. ヘルシーママ より:

    こんにちは
    キャップさん
    本当に世の中には不思議な事が沢山有りますねぇ
    亡くなられた御本人が大切にされていた物や事には
    沢山の思いが詰まっているのですねぇ
    結果今回の奥様の靴も本人の捉え方ですが
    亡くなられた方の事がそのお写真の時の思いが答えかと
    私は思ったりもします
    私との思い出は忘れないでねとか、お花をどうか大切に育てて欲しいとか、
    逆にお花にも魂があり
    亡くなられら方の跡を追ってしまったのか、、、
    パートナの犬と生活してた飼い主が亡くなり元気だった犬は跡を追うように逝ってしまった事を聞いた事があります
    また亡くなった方が身代わりに自分があ背負って病気がちだった人の病を持って逝ってくれた話も聞いたことがあります
    魂は不思議ですね
    先に亡くなった方が何かを伝えてるのでしょうね

  3. cap より:

    そんな話はよく聞きますよね。
    でも自分の身の回りで起こるのは初めてです。

    靴の処理は「お焚き上げ」にでもお願いしようかなと考えています。

  4. トミー より:

    不思議な事が起こりますね。
    特に懐かしい人、親しい人が死んだあと、どういうわけか、その人を思い出してほしいと言うような出来事が、よく起こりますね。
    私の母は、親しい姉妹や親しくしていた知人が、亡くなったちょうどその時刻に、夢枕に立ったと言う話を良くしていました。
    また、知人の女性は、その母親が亡くなって病院から家に亡骸を運んできて、母が暮らしていた部屋に寝かせた途端、それまで晴れていた空が一転俄にかき曇り激しい雷雨になったといいます。
    仏教ではその人の霊魂は、死んでから49日間さまよい続けると言われます。
    きっと本当なのかもしれませんね。

  5. cap より:

    「偶然」という言葉で片付けられないことってありますよね。
    よく「虫の知らせ」などということも聞きます。
    人知を超えた力というものの存在を否定できない現象です。

    宗教が精神的な支えになることも否定はできません。