つるつる路面から転倒事故をなくせ 札幌市の試み

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つるつる路面から転倒事故をなくせ 札幌市の試み

冬のつるつる路面では毎年多くの転倒者が出ています。

札幌市の統計を見ると、12月から3月の間に、救急搬送者数が平成16年度で1000人を超え、平成24年度は1317名のピークを迎えました。

なぜ転倒事故は増えたのか


札幌市の分析では

平成3年4月1日より積雪や凍結状態にない舗装道路でのスパイクタイヤの使用が禁止されたことによるスパイクタイヤ装着率の低下とともに急増

と見ています。

(スパイクタイヤと転倒事故)

確かにグラフを見るとその関連は高いように思われますが、因果関係を証明する科学的根拠はまだ明らかにされてはいません。

しかし、車が雪氷路面を走ると、その表面が車からの熱で融け、滑りやすいつるつる路面に変化することは実証されています。

特に横断歩道の前に信号停止しますので、歩道はその影響を受けやすいのは明らかです。

スパイクタイヤを装着していた頃は、雪面をスパイクが削っていたので、つるつるになることはありませんでした。

そn代わり、舗装が削られて、路側にある雪は真っ黒になって、いかにも環境に悪いというイメージがありました。公害問題にもなっていました。

札幌市の動き


市民が滑りやすい路面を見つけたら、スマホでその状況を知らせます。札幌市は過去の救急搬送データなども加えてスマホ画面に滑りやすい地点などを示します。

今までは、路面状態の通報を受けると「転倒防止見守り隊」の人たちが、その歩道にスリップ防止の砂や薬剤を撒いていました。これは効果のあることで、平成25年度から減少の方向に向かっています。

今回の導入内容で、出かける時には外出先の区と年代・性別を入力すると利用者に応じた歩き方などのアドバイスをするようになります。

(転倒事故多発地帯)

札幌市内で転倒事故の多い地点のグラフです。

これを見ると、すすきのと大通り地区が圧倒的に多く発生しています。

札幌駅周辺や札幌駅から大通りにかけての通りで少ないのは、1つにはロードイーティングの整備状況とチカホ(地下歩道空間)の影響のようです。

札幌市の構想では

将来的には道内外の積雪寒冷地で幅広く利用できるシステムにしたい

   (北海道新聞電子版より)

ということです。

私達も転倒しない靴を履いたり、万が一転んだときでも身を守る服装で出かけましょう。

特に観光客の皆さん、楽しい旅行のためにも実行しましょうね。

(参考:北海道新聞電子版 11月17日、ウインターライフ推進協議会HP)

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