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こんなにそっくりな雪像はどうやって造る?
こんなにそっくりな雪像はどうやって造る?
この雪像を見た人は「うわー、そっくり!」と声をあげるでしょうね。そう、言うまでもなくプロ野球の日本ハムに入団した清宮幸太郎選手です。
これは今年の「さっぽろ雪まつり」でお目見えした市民雪像の一つなのです。
この雪像を造ったのは「きたきつね」というグループで、家電メーカー「パイオニア」の社員とOBのチーム。
実はこのチームは、その年に話題になった有名人の雪像を毎年造っている評判のチームなのです。
特に昨年の「ピコ太郎」の雪像の完成度は海外からの観光客からも大好評でした。
制作グループ「きたきつね」とは
ではどうやってこんなにそっくりな雪像を造ることができるのでしょう。
実はグループを牽引する代表的存在の鈴木博詞さんは、本職が画家なのです。鈴木さんは
文部科学大臣賞などの大きな賞を7年連続で取っているバリバリの人。
その鈴木さんが今回参考にしたのは、ドラフト会議の結果を受けて、高校生・清宮幸太郎が喜んでいる映像を参考にしていました。
実際の制作過程
映像や写真を元にして、粘土で模型を造ります。立体ですから、前・横・後ろも完璧に特徴をとらえたものです。
鈴木さんの手元にある2つの粘土像をご覧ください。
目は映像に釘付けです。
それをグループの集まりで披露します。もちろんアルコールも入って、熱心に討議するのです。
最初の模型では、学生服の清宮でした。
しかし討議の中で「野球帽を被せた方がいい」「帽子にはファイターズのFのマークを入れた方がいい」という意見などが出て、鈴木さんは帽子を被った模型を造ります。
後日、札幌市の実行委員会が主催する「審査会」にその模型を持参して評価してもらうのですが、帽子のつばが大きくて、壊れる心配があるからと、協議の末、つばの短いヘルメットに替えることになりました。
スタートは雪の塊
こうしてできた模型を元にして、雪像造りが始まります。割り当てられた立方体の塊を削り、模型と比較しながら造り上げて行きます。
模型の他に設計図もあり、鼻の幅は何センチ、目と目の間隔は、幅は・・・と確認しながら造られて行くのです。
細かい部分や、削り過ぎたりした部分は、バケツに入った水で雪を湿らせて貼り付けるようにして調整します。
感性・完成、そして歓声
眉毛や目、ホクロなどは穴を開けることによって黒く見えるように工夫されているのです。
このようにして、あの雪像が出来上がるのです。
(参考:STV「見たい!知りたい!北海道!本物そっくりの市民雪像」2月24日放送)