野生動物学コース~北海道の酪農学園大学
ご存じのように北海道は自然がいっぱいあり、
野生動物の種類や数も多く、観光客もその野生を
求めて来る人もいます。
一方、列車のヒグマやエゾシカの衝突による被害、
それらの野生動物による農業被害等はなどは、
年間42億円にものぼります。
その対策は以前からなされてるのです。
例えば、道東を走る列車の線路沿いに高さ3メートル程の
金網を巡らせ、鹿や熊の新入を防いでいます。
他にも列車が走る風圧で鳴らす「鹿笛」、
線路内にいくつか設置する反射板。列車のライトを反射させ、
鹿に気づかせるなど対策を実施していますが、
一番効果があるのは、やはりネットです。
しかし、線路の両側にネットを張り巡らせる訳ですから
その費用も大変なものです。
そんな野生の動物の習性を研究し、有効な対策を研究する、
というのが、ここで紹介する酪農学園大学・環境共生学類・
「野生動物学コース」なのです。
北海道ではハンターの数が減少し、新たな捕獲方法が
必要になっています。
野生動物の行動パターン、夜間の生態をオス・メス・子ども
についても調べ、専門知識を学生に与えて
ハンターと行動を共にするという構想もあります。
また、捕獲した鹿肉は最近ではレストランで提供する機会も増え、
少しずつ商業的な方向にもその利用がなされています。
そういう流通面も期待されるところです。
そんな専門家が増え、野生動物と共生できる北海道を
築き上げて欲しいものです。
(参考:酪農学園大学ホームページ、JR北海道ホームページ)
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