今年の北海道はあちこちでクマ(野生のヒグマ)を見たという情報が多かったようです。
とは言うものの、実は毎年あるのですが。しかし、今年は命を落とした人もいますので、目立ったのかもしれません。
そんな野生のヒグマの動画を撮影し、住民の皆さんをはじめ、道内の人たちにその実態と怖さを伝えようということで、函館と札幌の写真担当の記者さんたちが「道南クマ班」を今年の7月に立ち上げました。
函館の西方、檜山管内上ノ国町で、ヒグマが歩いていたという情報を元に、役場の協力を得ながら、無人で撮影できるカメラ1台を設置しました。
このカメラ、動くものを察知するとスイッチが入り、動画を撮影し始めます。1枚ずつ撮影するカメラでしたらそんなことは無いのですが、電池が1週間くらいしか持たないため、毎週交代で電池の交換に出かけなくてはなりません。
函館から片道約2時間、札幌からは4時間かかる場所です。
最初は全く成果もなく、クマの痕跡すら映っていませんでした。しかも暑さのせいで、機器の故障も連続しました。
8月にはヒグマが出没しているという情報を元に、その地区にカメラを移動し設置しました。この時、住宅のすぐ横の畑で、前日出たとのことでした。排せつ物や、足跡も残っていました。
カメラを取り付けた数日後、トウモロコシ畑がヒグマに全て食べ尽くされていた、という情報が入りました。これは絶対姿をとらえていると誰もが思いました。
しかし、写っていたのはタヌキ。おそらく、ヒグマが現れる前にカメラの電池が切れてしまったようでした。残念!4人とも悔しさがつのります。
8月17日、2台のカメラが増設されました。
(参考:北海道新聞電子版 11月29日)