中国が日本向け団体ツアーを制限。その理由は?
メディアによると中国政府は9月中旬日本への団体旅行を制限するよう、中国内の旅行会社に対して通達したと言う。その理由は何か?元の流出防止が理由なのか?
理由は不明
その理由は明らかにされていないが、年間600万人と言われる中国観光客が制限されるとあっては、日本の観光業界も、かなり打撃を受けるのではないだろうか?
中国人観光客のマナーの悪さ
中国客は、札幌周辺においても、ホテルに溢れ、人前もはばからず大声で喋りまくっている。
「カニ食べ放題」のホテルキャンペーンがあったりすると、他の客のことはお構いなし。
一人で大皿に盛り付けたカニの大半を自分のテーブルに持っていって行ってしまう。
日本人が順序よく並んでいる列に、勝手に横から入り込んでくる。
そのマナーの悪さに辟易することもある。
今回の制限で、中国客が少なくなればいいではないか。
日本の観光地も落ち着いた雰囲気を取り戻せるし。
と、思ってしまうのだが、これは、あくまで個人の感情の問題。
冷静に考えれば、北海道の経済にとって「マイナスなんだな~」と心配でもある。
中国政府の戦略?
中国では5年ぶりの共産党大会があるという。
そのため、特に通貨である「元」の海外流出に気を使っているようだ。
数年前まであった中国客の「爆買い」も、今は鳴りを潜めている。
なんでも、持ち帰った日本商品に高額な税金をかけるなどしているようだ。
これでは、流石に金持ちの中国人でも、控えめになる。
これは実質的な禁止措置だ。
仮想通貨取引所の廃止
ビットコインは、もうどこの政府にも止められない勢いで世界に流通しだした。
ところが中国政府は、ビットコインを始め仮想通貨を「元」の海外流出を促進する悪者と決めつけている。
そのため、9月初旬には、仮想通貨を使った資金集めであるICOを禁止した。
さらに、仮想通貨取引そのものを、制限する目的で「取引所」を廃止する考えのようだ。
「元」の流出は国家の存立に係る
今回の「日本ツアー」の制限通達も、理由は定かにされていないという。
おそらく、「元」の死守=国家の存立という中国政府の国家戦略と思われる。
これは、筆者の穿った見方であろうか。