FXから仮想通貨へ大移動
FX業界から仮想通貨業界へ投資資金のシフトが続く。2018年は、ネット証券も仮想通貨取引に参入、競争激化とともに仮想通貨の需要が広がることが予想される。
カブドットコム証券の齋藤正勝社長は大2017年度の中間決算説明会の際、大胆な予測をブチ上げたという記事が、東洋経済ONLINEに掲載された。
もし、この予測が現実のものとなれば、世界有数のFX取引量をもつ日本のFX業界は、どのような動きをするであろうか。
カブドットコム証券の予測
カブドットコム証券の予測というのは、
1 近いうちにFX取引のレバレッジの上限が引き下げられる。
2 多くの顧客がビットコインに流れる。
3 2018年は仮想通貨ビジネスがネット証券の主戦場になる。
との3点であった。
FXの取引量は膨大
FX市場全体の1日の平均取引量は約508兆円(1米ドル=100円の場合)だと言われる。
ユーロ/米ドルは約117兆円
米ドル/円は約90兆円
英ポンド/米ドルは約47兆円
この3つのペアで、世界全体の取引量の5割になると言われる。
特に、米ドルが絡む取引きは、全体の取引量の9割弱(87.6%)と圧倒的だ。
なかでも、日本のFX業界の取引量は、世界的に見ても非常に大きい額をシメていると言われる。FX取引高で世界ランキング1位から5位までを日本のFX業者が占めていると言うからすごい。第1位はGMOクリック証券であるという。
ここで言えることは、とにかくものすごい金額の取引が行われているということであり、FX業界と比べると、世界の仮想通貨業界は、非常に小さいということである。
もし、レバレッジ規制が強まり、現在の25倍が、15倍程度に下がったとしたら、ものすごい量の資金が、投資先を失ってさまようことになり、その格好の目標がビットコインの取引を始めとする仮想通貨(暗号通貨)の取引ということになる。
すでに、多くの資金がビットコインに流れてきていることは、最近のビットコインの暴騰に見られるごとく、明白になっている。
FX業界が仮想通貨に殴り込み、そして規制強化
FX業界が、このような流れを受けて、2018年には仮想通貨業界に殴り込みをかけてくることは必至であり、そうなれば、仮想通貨(暗号通貨)に大量の資金が流れ込み、ビットコインはじめ仮想通貨全体が大きく値上がりすることは容易に想像がつく。
2018年のネット証券業の主戦場は、FXから仮想通貨に移ってくることは十分に考えられる。
11月1日の金融庁が公表した、資金決済法に基づく登録業者は11社であり、その中には
SBIバーチャル・カレンシーズ(最大手のSBIホールディングス)、GMOコイン(GMOフィナンシャルホールディングス)のネット証券業者が参入している。
さらに、楽天証券、マネックス、カブドットコム、松井証券など次々と参入を検討していると言う。
このように大量の資金が日本国内で仮想通貨取引に流れる情勢は必至と見て、金融庁はさらなるリスク管理を仮想通貨取引業者に求めることになる。
すなわち仮想通貨取引業者は、登録認可を受けるためには、金融庁の定めるリスク管理を忠実に果たせる能力を問われることになろう。
まとめ
1 2017年後半から2018年にはFX業界から仮想通貨業界へ膨大な投資資金が流れ込む。
2 仮想通貨取引業への登録業者が増える。
3 仮想通貨が更に活況となりビットコインなどの値上がりが期待できる。
コメント
仮想通貨の影響がどんどん広がって行くみたいですね。私にはまったく先が見えません。