仮想通貨と暗号通貨
日本以外の国では「仮想通貨」をクリプトカレンシーとよんでいます。
クリプト=Crypto=「暗号」
カレンシー=Currency=「通貨」
というわけで、仮想通貨=暗号通貨というわけです。
仮想通貨をウィキペディアで見てみますと、
「仮想通貨(かそうつうか)とは法定通貨に対して特定の国家による価値の保証を持たない通貨のこと。」
ちょっと言っている意味がわかりづらいとは思いますが、要するに通貨として流通しているけれども、国家としては「通貨」と認めていないということみたいですね。
ただ、日本では2016年に成立した新資金決済法の中で、
「仮想通貨」は「物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」又は「不特定の者を相手方として相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」と定義されました。
すなわち、「仮想通貨」を財産的価値があるものと認めた上で、商品購入などの決済手段として使用することが出来るものだとしています。
さらに、仮想通貨は、その移転方法を、「電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」と定めたのです。
公的な発行主体や管理者がいない通貨
このように日本では「仮想通貨」という言い方が法律にも書かれるようになったし、現物が存在しない「通貨」ということで、「仮想通貨」という言い方が馴染みやすく一般的になったようです。
「仮想通貨」=「暗号通貨」は、現物の存在しないデジタル通貨であり、その保証はインターネット上の暗号理論を用いたブロックチェーンというシステム上で取引の安全性の確保やあらたな発行量の統制が行われている通貨ということです。
仮想通貨の代表格であるビットコインは、国や中央銀行の発行する通貨と違って、公的な発行主体や管理者が存在しないのが特徴です。
この「公的な発行主体や管理者がいない」ということが、「将来が見えない、いつ、消滅するのか、あらゆるトラブルに対処できるのか、などの懸念や不安を生み、「怪しい」と言われる所以でもあります。
しかし、ビットコインはすでに多くの国で、通貨として流通しており、日本でも法的に認められ、その存在感をますます増しています。
すでに「怪しい」だけで毛嫌いするのは「時代遅れ」と言われかねないように時代は進んでいます。
仮想通貨と電子マネーの違い
一方、デジタルで保証された通貨なら、電子マネーとはどう違うのかも、よくわからない人が多いのも事実です。
電子マネーとの違いは、まず、その「価格」にあります。
例えば「Suica」の場合は、1000円チャージすれば、「1000円分の乗車可能」と価値が固定しています。
ところが、ビットコインの場合はどうでしょうか。
先日1BITが90万円だったのが今日は120万円になっているというように、毎日価格が変わっていきます。まるで、ドルの価格と同じように刻々価格が変わります。
次に、何かを購入するための対価として電子マネーは自由に使えません。
Suicaの場合は、乗車できるという利用価値と 交換できるだけですが、ビットコインなら、送金はできるし、個人間で移転できるし、送金も出来ます。個人間取引はそれぞれウオレットを持っていさえすれば、その移転は自由に出来ます。
このように、仮想通貨には電子マネーにない魅力ある特徴が備わっているため、世界中でどんどん利用者が増えているのです。
コメント
仮想通貨はは今でもよく理解できていません。
でもこの「北の自由人」の投稿を見て、少しずつですが分かるようになってきました。
今後も情報や解説をお願いします。