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花粉症か風邪かの判断
「花粉症」を初めて経験した時は、「風邪かな?」と思うほど症状が
よく似ています。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状だけでは風邪と思ってしまうのは
仕方がないことです。
これに目のかゆみが付いてきたら、「花粉症」の可能性が高くなるでしょう。
しかし花粉症と風邪は治療法も薬も違いますから、
しっかりと見極める必要があります。
花粉症と風邪を見分ける7つのポイント
ではその判断をするための症状を7つのポイントで確認してみましょう。
1 鼻水
花粉症 → 水っぽく、サラサラとしている
風邪 → 最初は水っぽいが、次第に粘性のあるものに変化
2 くしゃみ
花粉症 → 何回も連続して起こる
風邪 → そんなに多くは続かない事が多い
3 鼻づまり
花粉症 → 両方の鼻が詰まることが多く、症状がひどい
風邪 → たいていは片方で、両方共詰まることはあまりない
4 発熱
花粉症 → 出ない事が多いですが、あっても微熱程度
風邪 → ある場合が多いです
5 目のかゆみ
花粉症 → ある場合が多い
風邪 → ほとんどない事が多いです
6 天気との関係
花粉症 → 晴れや風の強い日に症状がひどくなる
風邪 → 天気に関係なく症状がある
7 原因
花粉症 → 植物の花粉。スギ・ヒノキなど。北海道ではシラカバや秋のブタクサも。
風邪 → ほとんどが風邪のウイルス
このポイントからも分かるように、
分かり易い一番の違いは「目のかゆみ」です。
これがあればまず花粉症と疑ってもいいのかもしれませんが
いろんな症状が個人差によりあるので、自己判断はやめておきましょう。
花粉症でも咳が出る?
咳が出る場合も判断がとても難しくなります。
ではなぜ、花粉症で咳が出るのでしょうか。
簡単にいえば、のどに花粉が付着し、体がアレルギー反応を起こして体の外に排出しようとして咳が出るのです。
つまり花粉に対する防衛本能なのです。
また、気道から排出しようとして、気道内で分泌される粘液でからみ取り、痰になって外に出します。
つまり咳と痰は体内に入った花粉を外に出そうとする体の防衛反応の結果です。
咳により喉の痛みがある場合のケア
花粉による咳が続くと、喉の痛みも出てきます。
こんなときは咳も辛い症状です。
このような場合は、まず喉のケアをしましょう。
①部屋の乾燥を防ぐ
冬の乾いた空気は喉にはよくありません。
ですから加湿器で部屋の湿度を保ちましょう。
加湿器が無い場合は濡れたタオルや洗濯物を部屋に干すことでも対処できます。
②上体を起こして寝る
咳がひどくて寝られない時には、上半身を起こしたスタイルで横になると楽になります。
クッションや枕に寄りかかるようにすると良いです。
③マスクをする
喉の乾燥を防ぐにはマスクをするのが一番効果的です。
吐く息の中の水分がマスクで止められ、その水分を再び吸い込むという繰り返しですので、乾燥を防ぎます。
またインフルエンザウィルスや風邪のウイルスにも効果的です。
④のどアメをなめる
アメを口の中に入れると、唾液の分泌がうながされるので、喉の渇きに効果的です。
⑤水分補給
とにかく喉が乾くと咳が出やすくなるので、水分を多くとりましょう。
温かい飲み物はさらに効果的です。
生姜湯、はちみつレモン、お茶、砂糖をたっぷり入れた紅茶・コーヒなども効果的です。
⑥内服薬
どうしても咳が治まらない時は、薬局に相談して内服液を服用することも手段としてはあります。
まとめ
花粉症か風邪かはわからないけれども、咳が止まらず苦しい時は迷わず病院に行きましょう。
耳鼻科か内科かは判断がつかない時は総合病院の受付で相談しましょう。
咳は出だしたらつらいですし、風邪の他にも、ぜんそくや気管支炎の可能性もあります。
自己判断せず、できるだけ早く病院にいくことをお勧めします。