札幌市円山動物園(札幌市中央区)では、2007年に象の花子が死んでから、ずっと象舎に主がいない状態が続いていました。
そこに11月30日、ミャンマーから雄1頭、雌3頭のゾウがやって来たのです。円山動物園で象の飼育は実に11年ぶりとなります。
4頭の象は飛行機(貨物専用)で新千歳空港に着き、そこから3台のトラックで園に到着しました。
飛行機に同乗した円山動物園の加藤修園長は「象たちは最後まで落ち着いていました」と感想を述べています。おそらく、ミャンマーから象使いの専門家も一緒に来たので、常に声をかけながら行動してきたということも大きかったのでしょう。
ミャンマーでは象使いのことを「マフー」と呼びます。そのマフーとアメリカから招へいした象飼育の専門家の協力で、しばらくは環境に慣れる訓練を象舎で行うことになっています。
予定では来年2月末~3月上旬に公開することになっています。公開前でも「象舎の掃除で時々外に出すこともあります。たまたまそんな日に遭遇すると象の姿を見ることができるかもしれません。」と話していました。
なお、今回は1頭のオスと2頭のメス、そしてまだ子どものメスが1頭の4頭です。象は群れて生活する習性があるので、4頭というのは意味のある数だと思われます。
円山動物園で、将来繁殖に成功すると、子ども達も喜ぶでしょうね。
公開されるようになると、名前も募集するという計画もあります。今から子どもたちに考えさせておくのも良いかもしれません。
そして円山動物園と旭山動物園の公開の仕方を体験してみるのも旅行としては面白いかもしれません。ふっこう割のある3月末までに計画してはいかがでしょうか。
(参考:北海道新聞電子版 11/1)