網走地方気象台が、13日に流氷初日を発表しました。
「流氷初日」とは職員が毎日海を見続けて、最初に流氷を観測した日のことを言います。これを気象上の用語で説明すると、
「視界外の海域から漂流してきた流氷が視界内の海面で初めて見られた日」
となります。視界外から初めて視界に入ってきた日ということですね。今年は平年より8日早く、昨年より15日早いそうです。
その他の用語についてもご紹介しましょう。
流氷接岸初日
「流氷が接岸、または定着氷と接着して、沿岸水路がなくなり、船舶が航行できなくなった最初の日」。漁師さんたちの生活にかかわってきますね。
海明け
「全氷量が5割以下になり、かつ沿岸水路ができて船舶の航行が可能になった最初の日」。船が出られるようになることではなく、5割というのも要素として入っているんですね。
流氷終日
視界内の海面で流氷が見られた最後の日。
これは見えなくなった日ではなく、その前の日、つまり最後に見えた日ということですね。
流氷期間
流氷初日から流氷終日までの日数。この期間、漁師さんたちは漁ができない期間だということになります。
なぜ気象台
なぜ気象台の職員が流氷を観測し、発表するのでしょうか。
それは生活に密接に結びついているからです。
観測結果は、即時通報により船舶の安全航行等の沿岸防災に資する情報として利用されるほか、長期間にわたって継続的に観測された資料は、気候統計のための重要な資料となっています。
流氷が連れてくるもの
1 まず、直接乗って来るもの。
アザラシやトド
2 集まってくるもの
ヒグマ、大わし、エゾシカ、キタキツネ、オジロワシ etc
3 氷の下
クリオネ、そして・・・
4 人間!!
今年も大勢の観光客が楽しめるといいですね。
(参考:網走気象台HP、札幌管区気象台HP、オホーツク発掘ブログ、毎日新聞電子版)