ゴロゴロ水揚げ
この日、苫小牧漁協所属の20隻が午前4時に操業を開始しました。
水深5メートル前後の漁場で、砂に潜るホッキをホースを使った
高圧水流で掘り起こし、網に取り込む「噴流式」という漁法で
出荷基準の9センチ以上の貝を次々と捕ります。
苫小牧市公設地方卸売市場での競りでは、1キロ当たり最高
1300円の値が付き、前年より66円高い評価を受けました。
同漁協夏ホッキ部会では
「資源量は豊富なので、今後も期待できます。苫小牧は胆振
東部地震で被害が大きかったのですが、浜から明るい話題を
届けたいです」
と語っていました。
苫小牧沖では漁期が夏冬に分かれ、冬の漁を終えた後の5~6月は
産卵期のため禁漁となっています。
夏の漁期は11月末でおわります。
貝の開き方と刺身の作り方
1
海水を吸い込む水管の位置に隙間があるので、そこから
貝むき(無ければ洋食ナイフ)を差し込む。
2
隙間から少し蝶番よりにある貝柱を上下2か所切り離す。
反対側の同じ位置の貝柱も同じように切り離す。
3
貝ひも部分を裏返すようにして、身から貝ひも・
貝柱部分を手で引き剥がす。
4
水管の先、黒い部分を包丁で切り取る。
貝ひものふちの黒い部分を手で取り去る。
より美味しく食べるために
ヌメリが臭みの原因となるので、冷水でしめる際にヌメリを
良く洗い流すこと。
臭いが気になる場合には、冷水でしめる前に塩もみし、
水洗いしてもよい。
洗った貝殻に盛り付ければ、雰囲気も良いですよ。
新鮮なホッキ貝を手に入れて、是非挑戦してみてください。
付記
苫小牧産ホッキ貝は、特許庁の地域団体商標でブランド承認を
受けており、「市の貝」と認定され、まちを上げてPRしています。
苫小牧漁協では9cm以上のものしか獲らないことにしており、
そこまで育つには5~6年もかかりますが、肉の厚さと旨みに
こだわり続けています。
(参考:クックパッド、北海道新聞、苫小牧漁業組合HP)