民進党代表選挙ルールとドント方式
2017年民進党の代表選挙が行われました。
この選挙で前原誠司氏が、蓮舫代表の後をついて新代表に当選いたしました。
わかりずらいのが民進党代表選挙の選挙ルールです。
ここでは民進党の代表選挙の選挙ルールについて調べてみました。
民進党の代表選挙の選挙ルールについては、日本維新の党と民主党が合同した後も民主党の代表選挙のルールが適用されていると言います。
代表候補者について
まず第一に民進党の代表者の候補になれる人はどんな人でしょうか
まず党員でなければなりません。例えば一般の人を代表戦に出そうとする場合は必ず党員資格を得なければなりません。
次に、所属の国会議員でなければなりません。ですから無所属の国会議員を代表選挙に立てるためには、その国会議員を民進党に所属がえしなければなりません。
もう一つの要件としては、代表選挙の告示日において、20人以上25人以内の国会議員の推薦を要するとなっています。
有権者について
民進党代表選挙に選挙権を与えられる有権者は次の人たちです。
有権者は一般党員サポーターと地方自治体議員それから公認候補予定者そして国会議員となります。
しかし有権者は全てが平等に1票与えられるわけではありません。
ポイント制になっていて、国会議員には一人に2ポイントを与えられます。
公認候補予定者は1人に1ポイント与えられます。
地方自治体議員については全国単位で郵便投票を行います。
この投票された票は 、全国単位で国会議員のポイント総数と公認候補予定者のポイント総数の平均値が割り当てられます。
これを各代表候補者の得票数に応じてドント方式で比例配分されます。
党員サポーターについては、都道府県単位で郵便投票を行います。
この場合各都道府県に割り当てられるポイントは、国会議員ポイント総数党公認候補予定者ポイント総数の平均値に、当該都道府県が全国中に占める有権者数の割合と党員サポーター数の割合の平均値を乗じた積が「県別ポイント」として各都道府県ごとに割り当てられます。
割り当てられた「県別ポイント」を各代表候補者の得票数に応じてドント方式で比例配分します。
当選者の決定
有効投票に基づくポイント総数の過半数を得た代表候補者が当選者となります。
決選投票について
過半数を得た代表候補者がいない場合、獲得ポイントの上位2名によって決選投票が行われます。
この決戦投票は国会議員が一人にポイント、公認候補予定者が1人1ポイント を与えられ直接投票を行います。
この直接投票によってポイント数が多い候補者を当選者とします。
以上が通常の任期満了に伴う代表選挙のやり方になります。
その他、任期途中で代表が辞任した場合などの任期途中の選挙、或いは、 政治情勢により党員サポーターが投票できない場合など、 別の選挙のやり方が決められています。
ドント方式について
民進党代表選挙においてもドント方式が取られています。
このドント方式と言うのがなかなか分かりづらい。
そこでwikipediaを参照してみると次のような例が示されていてわかりやすくなっています。
配分
すべての票が計算された後、連続した商もしくは“平均”がそれぞれのリストで計算される。その商の式は{\displaystyle {\frac {V}{s+1}}}で、
- V はその名簿が獲得した合計得票数であり、
- s はその名簿にそれまでに配分された議席数である(最初は0である)。
最高の商または平均を得た名簿には次の議席が配分され、新しい議席の合計が与えられた商は再計算される。このプロセスはすべての議席が配分されるまで計算される。
名簿に配分された議席はその名簿の個人に分配される。その順番は、配分手順とは無関係である。その順番は党の内部で決められる(拘束名簿式)か、有権者が様々な方式で影響を及ぼすかである(非拘束名簿式)。
例
5つの政党が7議席を争い、表に示す得票数だった場合:
政党 A |
政党 B |
政党 C |
政党 D |
政党 E |
|
得票数 |
340,000 |
280,000 |
160,000 |
60,000 |
15,000 |
得票率 |
39.7% |
32.7% |
18.7% |
7.0% |
1.7% |
政党 A |
政党 B |
政党 C |
政党 D |
政党 E |
|
議席 1 |
340,000 |
280,000 |
160,000 |
60,000 |
15,000 |
議席 2 |
170,000 |
280,000 |
160,000 |
60,000 |
15,000 |
議席 3 |
170,000 |
140,000 |
160,000 |
60,000 |
15,000 |
議席 4 |
113,333 |
140,000 |
160,000 |
60,000 |
15,000 |
議席 5 |
113,333 |
140,000 |
80,000 |
60,000 |
15,000 |
議席 6 |
113,333 |
93,333 |
80,000 |
60,000 |
15,000 |
議席 7 |
85,000 |
93,333 |
80,000 |
60,000 |
15,000 |
獲得議席 |
3 |
3 |
1 |
0 |
0 |
今回2017年の民進党代表選挙では、枝野氏と前原氏の2人だけだったので、この表の「政党A」を前原氏に、「政党B」を枝野氏に置き換え、他の項は削除してみるとわかりやすい。
さて、今回の民進党代表選挙の結果は、次のとおりでした。
2017年の代表選挙では地方議員と党員・サポーターの「地方票」は総数440ポイントでした。
このうち、前原氏が252ポイント、枝野氏が188ポイントを獲得しました。
このあと、国会議員と国政選挙の公認候補予定者による投票が行われました。
国会議員と予定候補者が読み上げられ、壇上に設置された投票箱に次々と投票しました。
有効投票の394ポイントのうち、前原氏が250ポイント、枝野氏が144ポイントを獲得しました。
この結果、全体では前原氏が502ポイント、枝野氏が332ポイントとなり、前原氏が新しい代表に選出されました。
コメント
なんだか、難しくて、良く分からないです。
理由はないんですが、枝野さんの方が
なんとなく好きと言うか、
前原さんがあまり好きではないので、
ふ~~んと言う結果の感想です。