花粉症でツライ女性
Contents
はじめに
花粉の季節になってきました。
花粉症の方にはちょっと辛い季節ですよね。
しかし日本の医学の発展は、日々成長していますから、
治療法も進化しています。
特に日本では、患者が多い分進化も早く、
自分に合った治療法が見つかれば、
花粉症で苦しまなくても良くなりますよね。
完全に良くならないまでも、症状を軽くできる場合も多いので、
しっかりとした知識を身に付けて、症状の改善していきましょう。
対症療法
1.抗ヒスタミン薬
市販薬でも医療機関でも最も使われているのが抗ヒスタミン薬です。
主としてくしゃみ・鼻みずに効く薬です。
アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑制する薬ですが、
即効性があるということで、幅広く使用されています。
しかし、『眠くなる』という副作用があります。
正確には『脳の判断や思考などの能率が低下する』ということなので、
車の運転の際には、おすすめ出来ません。
抗ヒスタミン薬には、第一世代と第二世代があります。
第一世代の抗ヒスタミン薬には、副作用が伴います。
集中力を要する仕事をしている方は、医療機関を受診し、
第二世代の抗ヒスタミン薬を処方してもらう事をおすすめします。
『アレグラ』、『クラリチン』などが良いかもしれませんね。
2.マスト細胞安定薬
マスト細胞は花粉を排除しようとヒスタミンなどの化学伝達物質を放出します。
この化学伝達物質が体の神経や血管を刺激します。
神経や血管を刺激されると、くしゃみ・鼻みずなどが出ます。
マスト細胞安定薬は、免疫に関係するマスト細胞に働く薬です。
3.抗ロイコトリエン薬
鼻づまりの原因になるロイコトリエンという物質をブロックする薬です。
眠気などの副作用も少なく使いやすい薬です。
ただし即効性に欠ける点ところがあります。
4.点眼薬
目にかゆみや充血がある場合は、「点眼薬」を使用します。
抗アレルギー点眼薬は花粉飛散予測日の2週間前、
または症状が少しでも現れた時点で治療を開始します。
点眼の抗ヒスタミン剤は、比較的安全に使える薬です。
コンタクトレンズの上からは使用できません。
また、点眼後30分空けないとコンタクトレンズの装着ができません。
点眼のステロイド薬は、持続性がありますが即効性には
やや欠けるものが多いとされます。
定期的に使用する事で効果が高まり、ステロイドといっても
体内に殆ど吸収されないため副作用は少ない安全な治療法です。
5.鼻噴霧用ステロイド薬
花粉症の症状全般に効果があり、鼻のなかに直接噴霧する薬です。
最新の研究では、発症直後の治療に鼻噴霧用ステロイド薬を使用すると、
症状がひどくならないという報告があります。
6.それぞれの症状に効果の高い主な薬
くしゃみ・鼻水
鼻づまり
抗ヒスタミン薬
抗ロイコトリエン薬
マスト細胞安定薬
鼻噴霧用ステロイド薬
7.レーザー治療
薬の効きが悪い方、妊娠を予定している方や授乳中の方など、
薬が飲めない方がいらっしゃると思います。
検査で異常がない場合は、鼻の中の粘膜をレーザーによって焼くことで、
花粉症の症状を軽減させる治療があります。
しかし花粉症を完全に治す治療ではないため再発することもあります。
また花粉飛散のおよそ1か月前までに治療をする必要があります。
8.舌下免疫療法
スギ花粉症の治療方法として舌下免疫療法があります。
花粉のエキスをわざと体内に取り込んで、
花粉そのものに体を慣らして行く治療法です。
舌下免疫療法は効果がでるまでに2年間はかかりますが、
2年間行ったあとも続けることでより改善するといわれています。
舌下免疫療法は、花粉飛散のおよそ2か月前までに治療をする必要があります。
また副作用としては、口の中がかゆくなったり、腫れたりすることがあります。
ほとんどの場合は一時的で、症状が持続することはまれとされています。
まとめ
現在のところ、花粉症を完全に治す薬はありませんが、
症状の種類や重さによって飲み薬や点鼻薬が使われます。
花粉症の症状を軽くするには、まず正しい知識を知ることが大切です。
今はネットで簡単に調べる事も出来ますし、医療機関の先生に
相談する事も出来ます。
花粉症は長く付き合う事が多いので、しっかりとした知識を持って、
信頼できる先生を探す事が大切ですね。