北野武が落語!しかも立川談志の弟子として。高座名は・・・
立川談志という人は落語会の異端児とも言われた人ですが、弟子に北野武、つまりビートたけしを認めていたということがありました。
確かに北野武は映画監督として、漫才家として、俳優として、はたまたジャズのコンサートを開いたりと、多彩な面を持ち合わせています。
談志の弟子として、正式に弟子入りしていた訳ではありませんが、そこはお笑い界の重鎮ですから、「洒落」としての弟子入りです。
高座名もお遊び?
だから、高座名も「立川梅春」と遊び心が感じられます。読み方は音読みでも訓読みでも読者諸氏の好きにご判断をしてください。その中で遊び心を感じてもらえれば師匠と弟子の意図がお分かりいただけるものと思います。
さて、俳優さんですから、セリフを覚えることは得意でしょうから、そこは問題ないとしても、やはり素人であることは否定できません。人物の違いがきちんと動作で演じ分けられているものでもありません。ただ、顔の向きを変えて区別しているだけという感じはあります。
おそらく、これは指導した談志も顔の向きで人の違いを表せるからそれでいいよ、ということで許したのだと思われます。
そんなところを観察しながらご覧いただくのも、あなたの落語への理解力を高めることになるのかもしれません。
たけしも涙で演じた人情噺
演題は「八百屋」という人情噺です。途中で梅春本人も感極まっているのではないかと思われる場面もあります。師匠の談志さんも、実際に涙を流しながら演じた噺です。
いろんな観点から、楽しみながら御覧ください。
前半に枕として、母親のことを話しています。例の事件の時のことにも触れています。
動画の長さは32分となっていますが、枕もありますので、噺そのものは20分ほどです。
コメント
北野武さんが落語とは知りませんでした(^^;)
なかなか興味深いですね。
確かに珍しいですね。でもやはり素人です。
「北野武」という名で許されている感じです。