今年5月に不可解な判定負けを喫した村田諒太が、今日の試合で見事リベンジを果たし、WBAのミドル級世界チャンピオンになりました。
試合は全体的に村田の優位で進み、7回はあと少しでダウンできたと思われる展開になりました。
そして8回が始まる前に、戦意を喪失したアッサン・エンダム選手が試合放棄をして、村田のTKO勝ちという結果になったのです。
村田はレフリーのTKO宣言を目にした瞬間、こみ上げるものがあり、顔が崩れました。勝利の瞬間を涙で喜んだのです。
チャンピオン誕生直後のインタビューで
「メイクディスアワーズです。みんなで作った勝利です」
と、新しいフレーズで感謝の言葉を述べました。
インタビュアーの
「勝利の瞬間、泣いてましたが、村田さんの涙は初めて見ました」
には
「泣いてません」
と返し、会場の笑いを誘っていました。
相手のエンダム選手のことを聞かれて
「エンダム選手はやはり友人です。初めてできた友人だと彼も言ってくれてましたし、僕もそう思います」
と相手を思いやる心を忘れませんでした。心も真のチャンピオンだと感じた瞬間です。
続いて
「高校時代のボクシングの恩師が『ボクシングで勝つことは、相手を踏みにじってその上に立つということだだから、相手の分も責任を負わなければならない』と教えてくれました。エンダム選手の分の責任も背負ってこれからも戦いたい」と話していました。
村田諒太選手、本当におめでとう!!
(写真はすべてUHBテレビの画面から撮影してものです)