海苔のタネは○○に植え付けて養殖
北海道サロマ湖の海苔の養殖は独特です、
それは他では類をみない方法をとっているからです。
サロマ湖は淡水湖に海水が侵入してくる「汽水湖」
であるという特徴から、ホタテ、牡蠣、エビの養殖が
よく知られています。
しかし、海苔の養殖は難しく、他の漁師があきらめましたが、
今では谷川哲康さんだけが続けています。
その独特の方法とは、冬に収穫した海苔をタネ用
に冷凍保存します。
すると珪藻などが死滅するので、雑味が入りません。
春にその胞子をホタテの貝殻に植え付けるのです。
8月頃まで室内で育てます。
糸状に成長した海苔を、今度は網に付着させ、
サロマ湖に移します。
11月には15センチから20センチに成長した海苔
の収穫が始まり、雪の降る12月中頃まで続きます。
谷川水産の海苔は収穫期間が約1か月半と短いため、
味の良い若芽ばかりなので、やわらかい磯の香り、
やさしくてしっかりした味が評判で、全国から注文が
来ているそうです。
谷川さんをはじめ、サロマ漁業組合の人たちは
「森は海の恋人、川は仲人」の合言葉で、
豊かな湖作りは豊かな森作りということで、
サロマ湖を漁場とする常呂漁協、佐呂間漁協、
湧別漁協が毎年「お魚殖やす植樹運動」を実施
しています。
こういう環境の保全対策が、おいしい水産物を
生みだしているのですね。
味見してみるには
カネテツ谷川水産 サロマ湖産 素干しのり
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