ビジネスで失敗しないために
あなたの取引先関係の方が急に亡くなった時のために、失敗しないマナーを覚えておきましょう。
マナー違反をして、家族や先方の関係の方に不愉快な思いをさせては取引に影響が出てしまいかねません。でも葬儀のマナーを知ってれば安心です。
まず、訃報が届いたら日程を確認します。ほとんどの場合は遺族側が葬式の手配などなどをしていますので、故人が亡くなってから1日か2日後に通夜ということになります。友引の日は実施しないことはありますが、訃報が届いた日が通夜になることが多いでしょう。
都合が合えば裏方でお世話できるように駆けつけます。どうしても都合がつかなければ通夜か告別式のどちらかには参加しましょう。
通夜の場合は遅刻してでも駆けつけるのがマナーです。もしセレモニーが終わってしまっていてもかまいません、とにかく駆けつけるというのが故人を思う気持ちです。通夜に行けない時は告別式に参列しましょう。
準備するもの
準備するものは
1.香典袋(不祝儀袋とも言います)
2.袱紗(ふくさ=香典袋を包むっもの)
3.礼服
4.数珠
順に確認していきましょう。
1.香典袋
宗派や宗教によって表書きが違いますが、
(1)仏式の場合はご香典や香料、御霊前
(2)キリスト教なら御花料や御霊前
(3)神式の場合は御玉串料や榊料、御霊前
などそれぞれ違いますが、御霊前だけはどの宗派宗教でも使うことができます。
表書きを選んだら、下段に自分の名前をフルネームで薄墨で書きます。数人で連名にする場合は一番右が一番役職の高い人から役職順に左側に書いていきます。役職に関係ない場合は年齢の高い順に右から書いていきます。
連名では3名までですから、4名以上になるときは「一同」を使いましょう。
中袋には旧札を入れます。中袋表側に漢数字で金額を書きます。例えば1万円を入れた場合は「金壱万円也」と書きます。「也」を付けないという説もありますが、地域にもよりますので、確認しましょう。
もし新札しか財布にない場合は折り目を付けてから袋に入れましょう。お祝いの時には使いますが、葬儀の時に新札を入れると以前からあなたの葬儀の準備をしていましたということになり、マナー違反どころではありません。香典袋に入れるお札は必ず旧札にしましょう。
裏側には自分の住所と名前をフルネームで書きましょう。会社の代表として使用する場合は会社の名前も忘れずに書きます。
2.袱紗(ふくさ)
香典袋を渡すときに必要なのが袱紗です。
袱紗には色々な色がありますが、紫色は結婚式でも使えますので便利です。ビジネスでは3万以上を入れることはありませんので紫で十分です。
しかし間違っても香典袋をポケットやカバンから出すのはマナー違反です。この様な小さな配慮にも個人に対する気持ちが現れと捉えられます。
3.一番重要な服装
男性の場合はダークスーツに白いシャツ黒無地のネクタイが標準です。黒のネクタイがない場合はグレーのネクタイでも構いません。
そして黒い靴下・黒い靴が基本です.
喪服は以前は遺族が着用するものということでしたが、最近は喪服での参列も増えていますのでマナー違反ではありません。しかしできれば略喪服にあたるダークスーツを用意しましょう。
靴や鞄はエナメルのような光る素材はNGです。またアニマル革などは動物の殺生を連想させるものもNGです。
ネックレスやブレスレットなどのアクセサリーは外します。指環は結婚指輪のみOK です。女性の場合、結婚指輪に石がついてる場合は石を手のひら側に回し見えないようにしましょう。葬儀には光る素材は NGと覚えておくと良いでしょう。
女性の場合黒のフォーマルスーツが黒のワンピースが基本です。夏などの暑い場合は黒のブラウス・スカートでもOKです。ただし肌の露出を控えるようにします。
ストッキングは黒か肌色です。
光る素材のアクセサリーは外しましょう。ただしパールはOKです。パールをつける場合は一連のものにしましょう。二連のものは不幸が重なるということを連想させるのでNGです。メイクやマニキュアは控えめにしましょう。
4. 数珠
キリスト教や神式の場合は必要ありません。
数珠は仏式の葬儀には基本です。しかし急な事で準備できなかった、忘れてきてしまったと言う場合、隣の人に借りてお焼香する人がいますが、数珠はその人の魂に寄り添うという意味があるので人の物を借りてまで焼香するのはマナー違反です。もし準備できない場合はなくても構いません。
お焼香のやり方は難しいものではありません。ビジネス関係の場合回ってくる順番は遺族・親族の後になりますから慌てずお焼香しましょう。
一般的に普通仏式ですが、神式やキリスト教では献花や玉串奉奠(たまぐしほうてん)になりますので数珠は要りません。大切なのは個人への想いですから、分からない場合は他の人に合わせれば良いでしょう。
お焼香の方法は、焼香台の数歩前で遺族に一礼します。そのまま焼香台に進みます。
お焼香をする時は左で数珠を持ち右手でお焼香を行います。お焼香の回数は宗派によって違いますが、1回で構いません。他の方が3回してるようなら周りに合わせて3回しても構わないでしょう。
最近では時間がかかると言う事で一回で良いと言われていますが回数はさほど気にしなくても大丈夫です。右手で抹香を一度ひたいの高さまで持ち上げてそのまま焼香炉に入れます。
焼香が終わったら、僧侶と遺族に一礼し方向転換して自分の席に帰ります。
焼香の仕方などは知っていて損はありませんが、ビジネス面で最も注意しなければならないものは故人のことをどれだけ考えているかと言う事です。
故人の事を考えてるからこそ服装もきちんとし、香典袋や袱紗など小さなものにも配慮が必要です。
(参考:ライセンスプラス 冠婚葬祭ビジネスマナー )
コメント
時代が変わって行きますがマナーや日本の文化は大事にしたいですね~~